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2016.10.05 Wednesday

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    2012.01.25 Wednesday

    INAMA イナマ来日セミナーをまとめて<前編>

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       先週、一週間、イタリア ヴェネト州より、ソアヴェ・クラシコの造り手、
      INAMAのオーナーである、ステファノ・イナマ氏と次期オーナーである息子、マッテオ・イナマ氏が来日していました。

      東京、札幌、名古屋、大阪と訪問し、セミナー、メーカーズディナーを開催させて頂きました。
      各地でお世話になりました皆様、本当にありがとうございました。

      セミナーを各地で、4回開催させて頂きましたが、お越し頂けなかった方も多くいらっしゃると思います。

      そこで!!
      セミナーにお越し頂けなかった方に!もしくはセミナーの内容の復習(?)に!
      4回分の内容をぎゅっとまとめました。
      かなーりの長編になりますが(しかもこれは前編です・・・)、
      ぜひ最後までお付き合いください。

      では・・・ cominciamo!!

      イナマとソアヴェ・クラシコの地域と歴史、ワインの特徴について


      ソアヴェ・クラシコの地域と歴史

      ソアヴェ・クラシコは北イタリア、アドレア海側にあり、ヴェローナとヴィチェンツァの間に位置します。
      このソアヴェ・クラシコという地域は北イタリアで最も歴史のある、古くから栽培されているワインの一つです。

      下図はイナマのソアヴェ・クラシコ地域の畑の地図です。
      左上の、ヨーロッパの地図から、→イタリア →ヴェネト州 →ソアヴェ・クラシコ →イナマの畑 へズームアップされていく、非常にわかりやすい画期的な地図です。




      (地図をご希望の方は、まだあと数枚ございますので、ご連絡ください!
       また、以下INAMAのサイトよりダウンロードも可能です。
       http://www.inamaaziendaagricola.it/PDF/Mappa.pdf )

      ソアヴェ・クラシコの歴史は、2000年前、古代ローマ人がこのソアヴェ・クラシコ地域にガルガーネガを栽培したことに遡ります。

      なぜ、古代ローマ人は、この土地にぶどう栽培をしようと思ったのでしょうか。
      その理由は、「ミネラルのあるワインを造りたかったから」です。


      では、なぜ「ミネラルのあるワインを造りたかった」のでしょうか。
      それは、「お料理に合うワイン、食事と共に楽しめる、'Food Friendly’なワインを造りたかったから」です。


      古代ローマ人は、ミネラルのあるワインを造るためには、ミネラル豊富な土壌に栽培しなければならないということを知っていました。
      つまりは火山灰土壌です。

      古代ローマ人は、ソアヴェ・クラシコ地域以外にも、同じく火山灰土壌をもったミネラル豊かな土地にガルガーネガを栽培しました。
      それらはシチリア、カンパーニャ、ラッツィオ、ウンブリアです。

      シチリア → グレカニコ
      カンパーニャ → グレコ・ディ・トゥーフォ
      ラッツィオ → グレコ
      ウンブリア → グレケット

      このように今は別の名前で呼ばれていますが、もとは同じガルガーネガであると言われています。

      ソアヴェ・クラシコは2000年前から栽培され、今なお飲み続けられ親しまれている、
      それはこのワインが素晴らしいワインであり、お食事と共に楽しめるワインであるからであると言えます。


      ソアヴェ・クラシコというワインの特徴

      ソアヴェ・クラシコのワインの特徴は、「ミネラル」と「白い花の香り」です。
      他のイタリアの地域にもミネラル豊かなワインはありますが、「白い花の香り」の特徴を併せ持つワインは他にありません。
      それは、アドレア海側、地中海に面していることに起因します。
      たとえばヴァレ・ダオスタのワインは非常にミネラル豊かですが、このような「白い花の香り」はありません。

      この「白い花の香り」には、この土地で栽培されているカモミール、ニワトコ(エーデルワイス)、アイリスといった香りをみつけることができます。

      豊かな土壌からくる、ミネラル白い花の香り複雑味フィネスのあるワイン、
      それがソアヴェ・クラシコです。

      また、ソアヴェ・クラシコの特徴として、斜面にある畑で栽培しているということがあります。
      イナマでは、ガルガーネガの畑は全て南東または南西向きの畑で栽培しており、
      日照量の高い畑で、完熟するまでぶどうを熟成させています。

      完熟してから収穫していることに加え、ガルガーネガはそれほど酸が高い品種ではないため、酸は穏やかです。
      それが、料理との相性を良くする特徴でもあります。


      ここで、ソアヴェDOCとソアヴェ・クラシコDOCの違いについて述べたいと思います。
      ソアヴェDOCとソアヴェ・クラシコDOCは全く異なる地域特性を持っており、
      ワインの特徴も全く異なります。

      ソアヴェ・クラシコでは2000年前からぶどう栽培が行われていますが、
      ソアヴェは、70年代にアメリカでこの土地のワインの需要が非常に高まり、
      ソアヴェ・クラシコの地域だけではその需要に応えることができなかったため、
      生産エリアをソアヴェ・クラシコ地域の外側にまで拡大し、大量生産を行ったという政治的な理由が背景にあります。
      ソアヴェ地域は火山灰土壌ではなく、斜面でもない平坦な土地で、
      できるワインも特徴のない平坦なワインです。
      ですので、価格もソアヴェ・クラシコとは比較にならないほど低価格です。

      「ソアヴェ」とひとくくりに語られてしまうことが多いですが、
      ソアヴェとソアヴェ・クラシコは全く別のワインなのです。


      イナマの畑やワインについて

      イナマはソアヴェ・クラシコ地域のまさに中心地に20haほどの畑を所有しています。
      中でも、モンテ・フォスカリーノという中心にある丘は、ソアヴェ・クラシコの’クリュ’とも言える
      最高の土地であると言われています。
      1950年にステファノ氏の父により設立、現在2代目ステファノ氏と3代目マッテオ氏により営まれている、家族経営のワイナリーです。

      イナマは3つのソアヴェ・クラシコを造っています
      すべて、ガルガーネガ100%です。
      他の品種を加えず、ガルガーネガの特徴を最大限に表現することにこだわっています。


      まずは、ベーシックな’VIN SOAVE SOAVE CLASSIO DOC’ヴィン・ソアヴェ ソアヴェ・クラシコ 2010



      エントリーラベルのソアヴェ・クラシコです。イナマの生産の50%はこのワインが占めています。

      ステンレスタンクで発酵、熟成を行っています。
      シンプルですが、ガルガーネガ、ソアヴェ・クラシコの特徴、
      つまりはミネラル、白い花の香り、フィネス(洗練さ)・・・ をしっかりと表現しています。


      ラベルの彫刻はヴェネトの有名な建築家の彫刻です。
      ちなみに、’VIN’はヴェネトの方言で’Vino’(ワイン)という意味です。

      合わせるお料理はシンプルなお料理、お魚や野菜をベースにした前菜、パスタやリゾット、シンプルな和食などが良いと思います。


      続いて、イナマのソアヴェ・クラシコの代表、看板ともいえる、
      ’VIGNETO DI FOSCARINO SOAVE CLASSIO DOC’ヴィニェート・ディ・フォスカリーノ ソアヴェ・クラシコ 2009



      このワインのぶどうはソアヴェ・クラシコの畑の中でもセレクションしたガルガーネガを用いています。
      それは、南東向きの斜面にある畑(単一畑'フォスカリーノ’)で、日照量が高いと共に、海からの涼しい風が吹くため、
      朝晩の寒暖の差が大きく、酸やミネラルの熟成に最も適しています。
      また、この畑の樹齢は古く平均40年です。
      仕立て方は昔からの方法で、伝統的なペルゴラ仕立てを用いています。


      このワインは、200〜300年前(中世、1700〜1800年代)に飲まれていた美味しいソアヴェ・クラシコを再現したものです。
      当時はステンレスタンクはなかったので、木樽でかつ何年か使用した樽を用いていました。
      なので、このフォスカリーノも2〜6年使用した樽で発酵、熟成しています。
      木樽での熟成は澱と共にシュールリーで6か月熟成し、4〜6週間に一度バトナージュを行います。
      その後ステンレスタンクに移し、さらに6か月間熟成し、収穫から約1年後に瓶詰します。
      瓶内で4か月間ほど熟成し、市場にでます。


      まさにクラシック、トラディショナル、伝統的なソアヴェ・クラシコです。
      VIN SOAVEより複雑味があり、ミネラルや白い花の特徴も明確に感じ、
      まさに'フィネス’を感じるワインです。


      ラベルはバッカス(お酒の神様)である2つの天使の絵です。
      高ぶる感情を表す表情(左)と憂いある静かな表情(右)で、ワインの静と動、
      そしてワインが与える二面性(酔いと幸せ)を表しています。


      マリアージュとしておすすめなのは、
      ヴェネト州の伝統的なバッカラの料理(ヴィチェンツァ風バッカラ、バッカラ・マンテカート)、
      そして、ステファノ・イナマ氏のおすすめは、天ぷら!
      ぜひお試しください。


      最後に3つ目のソアヴェ・クラシコは、非常に特別なワインです。
      ‘VIVGNETI DU LOT  SOAVE CLASSIO DOC’ヴィニェティ デュ ロト ソアヴェ・クラシコ 2009




      前の2つのワインが伝統的なソアヴェ・クラシコであったのに対し、
      このワインはとてもインターナショナルで斬新なソアヴェ・クラシコです。


      「もっと濃厚で強いソアヴェ・クラシコを造れないか」と考えたのがきっかけで、
      1997年から造り始めました。
      モンテ・フォスカリーノの畑のごく一部の畑のガルガーネガを用いています。

      ここでは‘Rupestris du Lot’という名前の台木を用いています。
      フィロキセラ後に造られた台木で、
      最も濃い味わいのガルガーネガを造ると言われていることから、この台木を用いました。
      日照量をより高くするため、一部、グイヨ仕立てを用いています。
      樹齢は10年と若いですが、強い、木樽の風味に負けない若さゆえの強さを持っています。


      醸造方法はフォスカリーノと同じで、異なる点は新樽比率のみです。
      造り始めた当初は新樽100%で造っていましたが、木樽の風味が強過ぎ、ガルガーネガや土壌の特徴を消してしまっていたので、新樽比率を減らし、近年は30%ほどです。


      ラベルはフォスカリーノと同じデザインですが、色が毎年変わります。
      ぜひコレクションして頂き(♪)、カラフルな色合いをお楽しみください。


      伝統的なソアヴェ・クラシコのイメージをくつがえす、新しい、インターナショナルなソアヴェ・クラシコ。
      合わせるお料理も、伝統的なお料理というよりも斬新なお料理がおすすめです。
      たとえばエスニック料理などしっかりとしたソース、スパイスの効いたお料理。
      和食も合います。醤油との相性が非常に良いです。
      まぐろやサーモンなどしっかりとした味わいのお魚によく合います。
      お刺身・・・トロとロト(!?)、ぜひお試しください。


      3つの、それぞれの個性を持ったソアヴェ・クラシコでこの土地の可能性を表現しています。
      醸造方法はそれぞれ、少しずつ違いますが、1点共通している点は、
      収穫したぶどうを圧搾した後、一晩マセラシオンを行うという点です。
      これがソアヴェ・クラシコの醸造方法として伝統的に行われてきた方法です。


      イナマのソーヴィニョンについて

      イナマはソアヴェ・クラシコ地域でソーヴィニョンを初めて栽培した造り手です。
      この火山灰土壌の斜面の畑で素晴らしいソーヴィニョンを栽培できる、と確信しており、
      80年代後半から栽培を始めました。


      イナマは2つのソーヴィニョンのワインを造っています。
      1つは、ベーシックなソーヴィニョン、
      ‘Vulcaia Sauvignon Veneto IGT’ヴルカイア・ソーヴィニョン ヴェネト 2010
      ステンレスタンクで発酵、熟成したシンプルな造りです。

      イナマのソーヴィニョンは「テロワールの特徴が、品種の特徴を超えた」ソーヴィニョンです。
      ソーヴィニョンの特徴であるしっかりとした酸や青っぽい香りや風味は全くなく、
      穏やかな酸、ミネラル、白い花や柑橘系のの香りを感じます。
      これはまさにソアヴェ・クラシコの土壌の特徴です。

      このソーヴィニョンの特徴とバランスの良さが、お料理と合わせやすいワインにしています。


      もう1つのソーヴィニョンは
      ‘Vulcaia Fume Sauvignon Veneto IGT’ヴルカイア・フュメ ソーヴィニョン ヴェネト
      木樽で熟成したしっかりとした濃厚なソーヴィニョンで、
      ヴェネト州でよく食される肝のお料理に合うようにと造られたワインです。



      あとシャルドネも造っていますが、フュメと共にセミナーでは登場しませんでしたので、
      今回は割愛させて頂き、またの機会に紹介したいと思います。。。


      そして最後に、イナマの栽培方法について簡単に。

      イナマは近年、オーガニック栽培へ転換し(2009年より認定)、自然な栽培方法に注力しています。
      それは「ぶどうが自分の力だけで健康に育つ環境を造ること」。
      除草剤、殺虫剤、化学肥料などは一切使用しません。
      このような栽培方法を用いる理由はただ一つ、「健康なぶどうを造ること」で、
      これがワイン造りで最も重要なことであり、90%のワイン造りの作業はこのために費やしています。

      健康なぶどうが収穫できれば、醸造はごくシンプルで良いのです。
      逆に人の手を介さない方が自然で美味しいワインができます。



      ワイン造りはお料理と同じで、とびきり美味しい、新鮮なお魚が手に入ったら、
      お刺身などシンプルな調理が一番美味しく頂けます。
      お魚が新鮮ではなかったら、ソースをかけたりスパイスを振ったり・・・手を加えなければ美味しく食べられません。


      イナマのワインはワイナリーで造られたワインではなく、
      ソアヴェ・クラシコの土壌が生んだ、歴史ある自然なワインなのです。

      後編は、イナマが所有するもう1つの畑、コッリ・ベリーチの歴史とそこで造られる赤ワインについて、
      書きたいと思います!

      長々とありがとうございましたm(_ _)m

      : eriko maeda

      2016.10.05 Wednesday

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        コメント
        はじめまして。ワイン事業所 情報発信所様。岸本と申します。イナマの地図を買いたいのですが、まだ在庫ありますでしょうか?ありましたら、ぜひ売って下さい。よろしくお願い致します。
        • 岸本
        • 2015.01.29 Thursday 16:21
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